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2008.10.02:フリータウン

2008.10.02:フリータウン

10月2日(木)。

両方のキャンパスの見学を一通り終えたので、今日は水の買出しなど、身の周りのものを少し整えようと思う。

朝10時頃、シャノーさんが迎えに来てくれて出発。買い物の前に50米ドルほどシエラレオネの通貨であるレオン(LE)に換えるため、最寄の銀行に寄るが「両替できない」と言われた。なぜかはよく分からなかった。

なのでまぁ通り道でどこかあったら入ろうということでとりあえず近くのスーパーマーケットを目指す。

しばらく走ると銀行より先にスパーマーケットを見つけてしまった。シャノーさんが言うには、「もしかしたら買い物の精算時に両替できるかもしれない」とのことだったので、試しに入ってみることにした。

フリータウンのスーパーマーケットは日本で言うイトーヨーカドーみたいな感じではなく、どこかの下町の商店街にあるおじさんとおばさんがやってる食料品店みたいな、あんな感じだった。

入って店員さんに両替できるか聞いてみたが、答えは「ノー」だった。仕方ないのでまた移動。その後もう一軒入ってみたが答えは同じだった。

シャノーさんは「life is not easy」と言いながら、もう一度車に乗り込みスーパーマーケットを探す。

シャノーさんは口癖のようにいつも「life is not easy」とつぶやいている。シエラレオネでは何をやるにも時間と労力が必要、そんなことを話していた。

疲れたのでひとまず昼飯を取ろうということで、シャノーさんがよく利用するというイギリス領事館内にあるカフェへ入る。

そして2人とも食事のために入ったはずなのに飲み物だけ飲んで席に落ち着いてしまう。なんかくたびれて食欲がなかった。

ちょっと雑談(フリータウンを走る車はクラクションをひたすら鳴らしながら走るのではじめは面食らったとかそんな話)をして笑っていた。

その後せっかく近くまで来たからということで、シャノーさんの友達のいるというユニセフのオフィスに連れて行ってもらった。

その友人としばし談笑したのち、また銀行とスーパー探しにチャレンジ。両替するのも一苦労だ。こんなことなら空港でもっと両替しておくべきだったかもしれない。

次に入ったスーパーでやっと両替してくれるということだったので、水やコーヒーを買い、ちょっとたっぷりめに米ドル→レオンへ。これで今日の用事は完了だ。

帰りにシャノーさんの子供2人を幼稚園でピックアップし、明日の予定を簡単に話し合い家まで送ってもらった。

家に帰るとロイスがちょうど出掛けるところで「20時頃には戻るね」と言って出て行った。なんかおしゃれしていた。行ってらっしゃい。

部屋に戻りカメラや携帯電話の充電をしようと思ったのだが、電気が止まっていて出来なかった。

やることもないのでベットで横になったり筋トレしたりしていると、窓の外からいきなり豪雨の音がしてきた。

一気にザァッと降って、一気にピタッとやむ雨。ここに来てからもう何度か遭っているが、今回もきっとそのパターンだ。

部屋の中のムッとする空気から逃げ出すために外に出てみた。室内よりはいくらか涼しい。「よく雨降るなぁ」と思いながら雨を眺めていると、玄関先で僕がボーっとしているのを見つけてフィッツとアルフレッドが出てきた。

2人と話していると、しばらくしてロイスのすぐ下の妹も出てきて会話に参加した。今日はいつもよりもフレンドリーだ。

考えてみたら、ロイスがいないときに3人と話すのは初めてだ。彼らはいつもよりも好奇心丸出しで日本や日本語について尋ねてきた。

普段はロイスに遠慮して控えめなんだろうかと勘ぐってしまった。ロイスの家族に限らず、シエラレオネの家族は上下関係が日本よりも若干だが厳しいように感じた。

叱られてブツブツ言いながらも、なんだかんだみんなロイスには逆らわない。ロイスが怖いからよいうよりも、ロイスがここでは母親代わりだからだと思う。その母親代わりのロイスが、たぶん僕に対して失礼のないようにと言いつけてあるんだと思う。しかし今はロイスが不在のため、多少好奇心に歯止めが利かなくなっている、そんな感じだった。

ロイスのすぐ下の妹の名前はプリセッツァと言った。16歳。いつもはムスッとしているので嫌われてるのかと思ったが、いつもの態度が嘘のようにがっついてきた。

顔の距離15cmで話し掛けてくるのでちょっと恥ずかしかった。もっともプリセッツァだけじゃなく、フィッツもアルフレッドもグイグイ系だ。興奮するとすごく顔を近づけて話してくるのでおもしろい。

クリオや日本語を教え合い、日本にいる僕の家族について聞かれた。親兄弟、祖父祖母のことは聞かれることはあっても、おじさんやおばさんのことまで聞かれたのは僕にとっては少し意外だった。

でも彼らにとっては当然のことのようで、それくらいシエラレオネの人たちの一族の繋がりは強いのかなと感じた。

ちなみにここの兄弟姉妹は全部で9人。兄弟4人の姉妹5人だ。姉は二人は既に嫁いでいて、お母さんは一番上の姉のところで暮らしているそうだ。お父さんについては察してほしい。

フィッツはいつか日本の大学で勉強したいと言っていた。フィッツはPCなどの電気製品に興味があって、その最先端である日本にとても興味があるらしい。

僕のPCや電子辞書などについていろいろ質問してきた。まぁ僕のPCはDELLだけどね。3人はいつか日本に行ってみたいけど、お金がすごく掛かるからいけるか分からないと言っていた。

そのあと帰ってきたロイスに、僕にグイグイ来た罪でアルフレッドが怒られていた。フィッツとプリセッツァは逃げた。