PEKINDEM

2008.10.01:フリータウン

2008.10.01:フリータウン

10月1日(水)。

今日は朝から電気が通っている。今日はシャノーさんが昼過ぎに迎えに来てくれるということだったので、それまではアルフレッドと話しながらシャノーさんが貸してくれた資料を読んでいた。

昼、ロイスにご飯を作ってもらう。定番になりつつあるメニューはフィッシュ&チップスとオムレツだ。ロイスが毎回皮を剥いて細切りにしてくれたポテトと魚(何ていう魚か分からない)を素揚げしたものと、玉ねぎの入ったオムレツだ。それにバーベキューソース?をかけて食べている。

ロイスは今のところ張り切って作りすぎてしまうところがあるので、そういう時は昼と夜に分けて食べることにしている。

昼食後、そのままアルフレッドと遊びながらシャノーさんを待っていたが、なかなか来ない。雑談はいつの間にかロイスとアルフレッドのクリオ講座になっていて簡単なクリオを教わった。

しばらくするとロイスたちのお姉さんで、近くに住んでいるアントワネットがやってきて「さっきシャノーさんから電話が来て、夕方に迎えに行くと言ってた」と教えてくれた。

夕方4時頃、シャノーさんがやってきて「今日はフォデイが時間あるらしいから会いに行こう」と言い出した。すっかり友達のようだ。フォデイは今日ビーチの辺りで用事を済ませているということなので、僕らもビーチに向かい合流することにした。

ビーチ沿いの道へ出ると、そこには驚くほどの人、人、人。「なんでこんなに混んでるんですか?」と聞くと「今日はムスリムの休日で、みんな休日を楽しみに砂浜へ来ているんだ」ということだった。

国民の過半数をイスラム教徒が占めるシエラレオネでは、イスラム教徒の休日(たしかラマダンのあととかそんなことを言っていた。あとは聞き取れなかった)がそのまま国民の休日になるという説明をしてくれた。

やはりサッカーが人気らしく、ビーチのそこらじゅうで木の枝をゴールに見立てて突き立て、たくさんの人がビーチサッカーに興じていた。

フォデイに電話を掛けてみると、なぜかビーチじゃなくて街の中心部にあるネットカフェにいると言い出した。ものすごい翻弄具合だ。なんかネットで仕事を探してるらしい。ちょっと時間が掛かるということだし、せっかくビーチに来たんだしということでシャノーさんと軽くビーチを散策することにした。

ビーチサッカーの即席コートをいくつも横切り、来る前に抱いていたシエラレオネのイメージと、実際の印象をいろいろ聞かれた。

やっぱり紛争とか世界最貧国と言われていることが気になっているみたいだった。僕が同じ立場だったら、同じことを思うだろう。

やはりここでもいろいろな人に「チンチャ、チンチャ」と言われながら散策を終え、もう一度フォデイに電話してみた。そろそろ終わるということだったので、僕達も街の中心部へ向うことにした。

ビーチ沿いの道を左に逸れ、フリータウンで最も渋滞する合流地点のひとつで停車。そこでネットカフェから出てきたフォデイとやっと合流できた。
 
フォデイは僕を見つけると、「そういえば、ゾラの車の中にダウンジャケットとパーカー忘れて行っただろ。僕の家に預かってるよ」と教えてくれた。このときまでそんなことまったく忘れていた。

そういえばシエラレオネに着くまではパーカーとダウンジャケットでがっちり防寒対策をしていたんだった。

シエラレオネは暑すぎてそんなものの存在はすっかり頭から抜け落ちていた。ゾラが気付いて取っておいてくれたらしい。

3人でシャノーさんの車に乗り込み、フォデイの家まで行くことに。その車中、フォデイがシエラレオネ国内での就職事情について愚痴をこぼしていた。

国内での仕事をネットでいろいろ探しているのだが、イギリスでの収入と比べると、どうしても見劣りしてしまうと言う。

だからと言ってイギリスでも自分のやりたいことがなんなのか分からず帰って来てしまったし、これからどうしればいいのか分からないと言っていた。どの国の若者も同じようなことで悩んでるんだなと思った。

シャノーさんに励まされ、フォデイは最後には「ケニアかどっか行こうと思う」と言っていた。やりたいことが見つかるよう、頑張ってほしいと思う。

フォデイの家に到着。フォデイは6階建てのアパートのような建物に住んでいた。結構きれいで、僕がもしシエラレオネに住むならこんなところに住みたいと思った。1階の住人とおそらくその友人が大勢集まってパーティーみたいなことをしていて楽しそうだった。

「シエラレオネは暑いから忘れるよね」と笑いながらフォデイがダウンジャケットとパーカーを手渡してくれた。
カナダでいつも着ていた思い出のある服だ。無事戻ってよかった。フォデイとゾラのおかげだ。